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平屋をご検討されているお客様とお話をしていると、よくいただくご相談があります。
「平屋でも開放感のある暮らしはできますか?」
「収納や趣味を楽しむ場所もしっかり確保できますか?」
平屋は、ワンフロアで生活が完結する動きやすさや、家族との距離の近さが魅力の住まいです。
一方で、せっかく家を建てるなら「広さを感じられる空間にしたい」「家族それぞれが楽しめる場所もほしい」
と考える方も多いのではないでしょうか。
私自身、家づくりを経験した中でも感じたことですが、住まいはただ必要な部屋を並べるだけではなく、
そこでどんな時間を過ごすのかを想像することが大切だと思います。
そんな平屋の可能性を広げてくれるのが、勾配天井とロフトです。
天井の高さを活かして、開放感を生み出す勾配天井。
限られた空間の中に、暮らしに合わせた新しい居場所をつくれるロフト。
今回は、この2つが平屋の暮らしにどんな楽しさを与えてくれるのかをご紹介します。

勾配天井とは、屋根の傾斜を活かして室内の天井を高くする設計です。
リビングに取り入れることで、視線が自然と上へ抜け、同じ床面積でもぐっと開放的な空間になります。
「リビングに入った瞬間、思わず『広い!』と感じる。」
そんな心地よさを、毎日の暮らしの中で感じていただけるのが勾配天井の魅力です。
また、勾配天井の高さを活かして、梁を見せたり、照明の配置を工夫したりすることで、リビングの印象も大きく変わります。
天井の傾斜に沿って梁を見せれば、空間のアクセントに。
照明も高さや位置を工夫することで、広がりを感じながらも落ち着きのある空間に仕上がります。
ただ天井を高くするだけではなく、梁や照明まで含めてデザインできることも、
勾配天井の本当の魅力だと私たちは考えています。

ロフトというと、「収納スペース」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
もちろん、季節用品や思い出の品をしまっておく場所としても活躍します。
でも、ロフトの魅力はそれだけではありません。
「自分だったら、どんな使い方をしよう?」
そんなことを考える時間も、家づくりの楽しさの一つです。
お子さまが小さいうちは秘密基地のような遊び場に。
成長したら、読書や勉強に集中できるお気に入りの場所に。
趣味に没頭する空間や、テレワークに集中できるワークスペースとして活用するのも素敵です。
暮らし方が変わっても、その時々のライフスタイルに合わせて使い方を変えられる。
そんな「余白」のある空間だからこそ、ロフトは長く愛される場所になるのかもしれません。

もし、この2つを組み合わせたら、平屋での暮らしはもっと楽しく広がります。
勾配天井によって生まれた高さを活かしてロフトを設けることで、平面的になりやすい平屋にも「縦の広がり」が生まれます。
例えば、ロフトでお気に入りの本を読んだり、趣味を楽しんだり。
その下のリビングでは、家族が集まってゆっくり過ごす。
それぞれが好きな時間を過ごしていても、ふとした瞬間に声や気配を感じられる。
「近くにいるけれど、それぞれの時間も楽しめる。」
そんな心地よい距離感をつくれることが、勾配天井とロフトを組み合わせた住まいの魅力です。

では、平屋と2階建てでは、暮らし方にどんな違いがあるのでしょうか。
2階建ての魅力は、限られた土地でも床面積を確保しやすいこと。
1階を家族が集まるLDK、2階を寝室や子ども部屋にするなど、フロアごとに役割を分けることで、
家族それぞれの時間もつくりやすくなります。
子どもが大きくなれば、2階を自分だけの部屋として使うこともできます。
一方、平屋はすべての生活がワンフロアで完結するのが魅力です。
洗濯物を持って階段を上り下りする必要がなく、キッチンから洗面・ランドリールームへの移動もスムーズ。
リビングを中心に間取りを考えることで、家族が自然と顔を合わせる時間も生まれます。
さらに、勾配天井やロフトを取り入れれば、平屋でも縦方向への広がりや、家族それぞれが楽しめる居場所をつくることができます。
「家族が集まる場所」と「それぞれが過ごす場所」。
その両方をワンフロアの中でつくれるのも、平屋ならではの面白さです。
2階建てには、土地を有効に使いながら暮らしを分けられる良さがあります。
平屋には、家族の暮らしをひとつのフロアにまとめられる良さがあります。
どちらが正解というわけではありません。
だからこそ、家族の今だけでなく、これから先の暮らしまで考えてみる。
そうすると、家族と近い距離で暮らしながら、それぞれの時間も楽しめる平屋って、やっぱりいいですよね。

勾配天井やロフトは、必ず取り入れなければいけないものではありません。
大切なのは、その家でどんな時間を過ごしたいかということ。
家族でゆっくり食事を楽しみたい。
趣味に夢中になれる場所がほしい。
子どもの成長に合わせて、使い方を変えられる空間がほしい。
思い描く暮らしは、ご家族によってそれぞれ違います。
だからこそ、間取りや設備を先に決めるのではなく、
「どんな毎日を過ごしたいか」から住まいを考えていくことが大切です。

勾配天井とロフトは、日々の暮らしに心地よい変化を与えてくれる空間づくりのひとつです。
家族が集まる時間。
一人でゆっくり過ごす時間。
趣味を楽しむ時間。
それぞれの暮らし方に合わせて、住まいの楽しみ方を広げてくれる工夫です。
家づくりを考える時、間取りやデザインももちろん大切です。
でも、もっと大切なのはこの家でどんな毎日を過ごしたいか。
私自身、家を建てた経験を通して、家は完成した時が終わりではなく、そこから家族の思い出が増えていく場所だと感じています。
だからこそ、お客様との打ち合わせでは、図面や仕様だけではなく、その先にある暮らしを一緒に想像することを大切にしています。
朝の光が入るリビングで家族と過ごす時間。
休日に趣味を楽しむ時間。
何気ない毎日が少し豊かになる住まい。
そんな「家に帰るのが楽しみになる暮らし」を、一緒につくっていけたらと思っています。


桑崎 涼太朗(くわざき りょうたろう)
サッカー、アウトドア、ゲームなど、趣味をとことん楽しめる暮らしが私の理想です。好きなことに没頭できる空間のご提案をいたします。
